照明用語サイト
照明は、我々の生活や活動において欠かせない重要な要素であり、空間の雰囲気や機能性を向上させる役割を果たしています近年の照明技術は、科学とデザインの融合によって常に進化し、私たちの生活をより快適で効果的にするための革新的な技術を提供しています。
照明の世界には多くの専門用語や概念が存在します。例えば、光源の種類や特性、光の配光や拡散、色温度、光量などが挙げられます。これらの用語や概念を理解することは、照明計画や照明設計、照明機器の選択において不可欠です。
このサイトでは、照明に関連する基本的な用語や概念について解説します。これにより、照明に関する知識を深め、より良い照明環境を構築するための手助けいたします。
照明器具は、単なる明かりを灯すだけでなく、空間の演出や機能性の向上、さらには私たちの生活の質を向上させるための強力なツールです。照明用語を通じて、照明に関する知識や理解を深め、より良い照明環境を実現するための手助けとなる ことを願っています
照明用語について
照明用語につきましては、主に打合せや照明計画を進める中で必要な用語を中心に解説をしております。 特に明るさの強さ(ルーメン数)だけで判断するのでなく、どのような配光でどんな見え方で明るさのバランスを作りながらどこを中心に雰囲気作りをするかをイメージしながら具現化する中では、下記の用語を踏まえ、照明計画や打合せを進めて 頂けたらと思います。
光の用語につぃて
白熱灯や蛍光灯器具の際は、ワット数(W)で光の強さを示しておりましたが、LED光源に変わった事 でルーメン(lm)にて 光の強さを示します。 又、JIS規格では照度基準としてルックス(lx)を基準として おりますが、近年では明るさ感も重視する事から目安として カンデラ(cd)を重視する傾向もあります
※ 参考図:© 2021 しかくしか 引用
代表的な用語では、
● 光束(ルーメン数:lm) 光源から発する光の量を示す単位です。
● 光度(カンデラ:cd) 光源から特定の方向へ放射された光の強さを表す単位です
● 照度(ルックス:lx) 光源から放射された光が、ある表面や面積にどれだけ到達して いるかを示します。主に明るさの目安とされるのがJIS規格や 照明学会にある照度基準表になります。
● 輝度(カンデラ毎平方メートル:cd/㎡) 物体自体の発光や反射した光の明るさを評価するために使用 する単位。単位面積あたりに放射や反射される光のエネルギー量です。
その他の用語では、
● 平均演色評価数(演色性:Ra) 光源で照らした時、その物体の色の見え方が自然光に対し、 忠実に見えるかに対する基準値です。
● グレア(カンデラ毎平方メートル:cd/㎡) 明るすぎる光の強さや反射 によって生じる眩しさを指します。眩しい事で目の疲れや視覚障害 により作業効率の低下などにも影響を及ぼします。
● 配光 光の広がりだけでなく、どのくらいの強さの光が、どの方向に出ているかを指します。また、光の強さとその方向を曲線で表現したものを配光曲線と言います。
● 均斉度 照明が空間内で均一に分布している程度を表す指標です。 一般的に最小照度/最大照度にて均一度数が1.0から0.5の範囲内が理想とされます。
● 保守率 施設における初期の平均照度が、時間の経過とともに低下してくる割合を予測した値とされます。照明器具の使用環境により数値が異なります。 基準数値は照明学会や東芝、パナソニックなどの照明資料で 記載されております。
● 照度測定面 机や作業面に対しては、床面 +80cm±5cm。 和室などの場合は、畳上+40cm±5cm 廊下・屋外は、床面・地上面+15cm以下 ※一般的に0.0cm が測定面になります。又、業種による測定面があり 美容室の場合は、床面+120cm 遊戯場の場合は、床面+100cm と作業面を重視した測定面があります。
用語につきましては、主に打合せ等で使用される用語が中心です今後は、輝度(明るさ感)が重要視される傾向はあります。
色温度(光色)について
色温度とは、温かい雰囲気や爽やかな雰囲気などの空間に作る上で必要な光の要素です。近年では、LED光源に変わった事で 人間の体温やホルモン分泌などから基本的な機能は約24時間のリズムを整える為に光の明るさや色温度がサーカディアンリズムの調整を目的とした調光システムも各社照明メーカーで 推進しています。
※ 参考図:colorplettes.jp 引用
光源や光が放射する色の特性で光のスペクトルの配分がどのような「色」を持つかを表します。 光の色温度が高いほど、光は青みがかった白や青に近づき、 色温度が低いほど、光は赤みがかった白や黄色に近づきます。 色温度は、ケルビン(K)という単位で表されます。 又、色温度を確認する上で分光分布図を通じ光波長成分の量を連続的に表したもので光の波長割合を確認する事ができます。
● 分光分布(ナノメートル:nm) 光を波長ごとに割合をグラフで表したものが「分光分布」になります分光分布の割合により色温度は決まります。 分光分布は目の感度が良い4000~700(380~780)nm の範囲で表せることがあります。どのような波長の光がどのような強さで 含まれているか、光源からの光の成分がグラフから分かります。
例えば、日常の自然光の場合 400~700(380~780)nmの範囲で ほぼ均等な割合を占めております。
白熱ランプの場合は、発熱による発光原理から自然な形の曲線 をしております。 LEDの場合は、デバイス光源から発光原理が異なります。 そのため、分光分布の割合も極端な曲線になります。近年では、高演色性により自然光に近い分光分布のLEDも普及されています
※各図解は、シーシーエス株式会社HP 『自然光LEDの特長① 太陽の光を再現』より抜粋
※LEDの発光原理を詳しく知りたい方は、パナソニック㈱HPの『LEDの基礎』をご参考ください。 ※『LEDの基礎』はこちらから
照明器具の種類について
照明器具を選定する際の5つの要素で器具選定を 進める事が大切です。
① 用途と空間の特性: 用途に沿って適切な明るさや色温度の 照明器具を選定。 ② デザインとスタイル: 部屋のスタイルやデザインと調和する 照明器具を選定。 ③ 効果的な配置: 部屋のどの場所にどの種類の照明が必要か を考え、適切な高さや位置に配置。 ④ 省エネルギー性と耐久性: LED器具は,一般的に経済的で環境 配慮の製品ですが、LED器具仕様の電源装置や灯具素材にも考慮する必要があります。 ⑤ 予算: 照明器具は価格が大きく異なりますので、予算内で 必要な機能とデザインを考慮した器具選定が大切です。
※ 参考図:© 2021 しかくしか から引用
照明器具の代表的なものでは、
● ペンダントライト:天井からぶら下がる照明器具で、手元の明るさを作る照明器具です。注意点では、適正な明るさを考慮 した取付高さや多灯使用の場合は取付間隔を考慮する必要があります。
● シーリングライト:主に室内全体を明るくする 場合に使用します。照明器具カタログ内に6畳、8畳用などの記載があり ますので参照してください。
● フロアスタンド:床置形の照明器具で、間接照明や読書灯 などの手元灯で使用されます。
● テーブルライト:机やテーブルに設置する照明器具で、 視作業用の照明で使用されます。
● ブラケットライト:壁面に設置する照明器具で、間接照明やアクセント照明で使用されます。
● ダウンライト: 主に天井に埋込や直付で設置し、光を下向きに照射する照明器具です。主に広角、中角、挟角など光の広がりを使い分ける場合に使用します。
● スポットライト: 主に配線ダクトや天井や壁に取付設置し、 光の向きを自在の可変できる照明器具。 主に広角、中角、挟角など光の広がりで魅せる場所や物で使い分ける場合に使用します。
● ユニバーサルダウンライト: スポットライトの機能を持った ダウンライト。光の向きを自在の可変でき,主に広角、中角、 挟角など光の広がりで魅せる場所や物で使い分ける場合に使用します。
● シャンデリア: 多くのランプを備えているため、大きな部屋や高い天井の空間でも十分な明るさを確保するのに適しています。大きな特徴としては、豪華で装飾的なデザイン器具で空間の印象を作ります。
その他に間接照明や棚下照明、フットライトなどもあります。
今後、徐々に追記していきます。